埼玉県は鉄道の交差する地点は多く、乗り換えを上手く使うことのよって旅行の幅を格段に広げることができます。乗り換えを嫌う人もいますが、幸い埼玉旅行で使う乗り換えは簡単な上、短時間でできるところがほとんどです。
例外として西武池袋線の秋津駅(あきつえき)とJR武蔵野線の新秋津駅(しんあきつえき)との乗り換えは若干の難所と言えます。西武池袋線とJR武蔵野線は埼玉旅行においていずれも重要な路線です。ここの乗り換えをスムーズにできれば、西武池袋線から東武東上線、埼京線、京浜東北線などへの横の移動ができますし、武蔵野線自体にも、注目に値するいくつかの旅行スポットがあります。難所といっても東京などの迷路のような難乗換とは違い、秋津駅、新秋津駅ともに小さな駅で、駅からはすぐ出られますので、両駅を結ぶ道を覚えれば良いだけの話です。このページでだいたいのイメージをつかめば、それほど難しくはないでしょう。
西武池袋線「秋津駅」からJR武蔵野線「新秋津駅」への乗り換え
埼玉旅行では、東京の池袋から埼玉方面に向かう人が多いと思います。その場合、JR池袋駅から西武池袋線に乗り換え、飯能や秩父方面へ向かうというのが、もっとも人気のあるルートですが、その途中の「秋津駅」からJR武蔵野線へ乗り換えることができます。JR武蔵野線沿いにはいくつかの注目の旅行スポットがあり、またJR武蔵野線は千葉、埼玉、東京の主要鉄道を環状につなぐ路線ですから、うまく使えば大変便利です。
その場合、西武池袋線の「秋津駅」からJR武蔵野線の「新秋津駅」までの380mほどの距離を歩いて乗り換えることになります。両駅ともに改札からすぐ外へ出られ、駅から駅への間は信号もないため、道さえ間違わなければ5分ほどで着きます。まず両駅の位置関係を見てみましょう。
秋津駅南口改札まで
西武池袋線「秋津駅」は「南口改札」と「北口改札」という2つの改札口があり、乗り換えする場合、南口改札からでます。池袋方面から来た場合、1番ホームに着きますので、そのまま南口改札へ出られます。
逆に飯能、所沢方面から来た場合2番ホームに着くため、2階の連絡通路(写真3)で1番ホームへ移動してから南口改札を出ます。
秋津駅南口改札からJR新秋津駅へ
写真2の南口改札を出たら、すぐ右方向へ進んでください。両側に商店の並ぶ賑やかな道です。
しばらく道なりに進むとT字路に突き当たります(写真6)。ここで右折し、すぐ次の曲がり角で左折してください(写真7)。
写真8の通りの右手奥にJR新秋津駅がありますが、こちらからは分かりづらく、右に入る小道をぐるっとまわって初めて駅の入口が見えます。(写真9・10)
JR新秋津駅 改札から2番ホームへ
JR新秋津駅は入口、改札ともに一ヶ所だけです。JR新秋津駅は1階が改札階で地下1階に武蔵野線が通っており、右手に1番ホーム(西国分寺方面)に降りるエスカレーターがありますが、こちらは使わず、埼玉旅行の場合、もっぱら左手の2番ホームへ降りるエスカレーター(写真13)を使うことになります。
JR武蔵野線「新秋津駅」から西武池袋線「秋津駅」への乗り換え
JR武蔵野線「新秋津駅」から西武池袋線「秋津駅」への乗り換えは、さきほど紹介した「秋津ー新秋津」乗換の逆を行くだけですから、紹介するまでもないのですが、念のため説明します。
まず、埼玉旅行のどのような場面で新秋津から秋津への乗り換えが必要になるかというと、まず山梨県方面からJR中央線で埼玉県南東部にアクセスする場合、西国分寺駅で武蔵野線に乗り換えるのが、標準的なルートです。また東京都府中市や京王線沿線の人も利用することが多いと思います。
もう一つは、大宮などから、東所沢の角川武蔵野ミュージアムなどの武蔵野沿線の旅行スポットに行った後、飯能、秩父方面へ向かう場合や池袋方面に戻る場合も、ここで乗り換えが必要です。大宮や川越から直接飯能、秩父方面へ向かう場合、必ずしもこのルートである必要はなく、川越線、八高線を使うルートや池袋周りのルートも考えられます。
ただ、武蔵野線沿線の旅行スポットは知名度は低いものの、素通りできるレベルのものではありません。それらの詳細は別途紹介するとして、それらスポットに行く場合は、新秋津ー秋津の乗り換えを押さえておくことにより、プランが立てやすくなります。
JR新秋津駅から西武池袋線秋津駅の全体ルート図
前節の秋津駅は改札を出て右に進むだけでよいのでわかりやすかったですが、JR武蔵野線新秋津駅は改札を出ると広いロータリーが目の前にあります。そこからUターンするように路地に入っていきます。そして突き当りを右、そしてすぐ左です。あとは直進すると秋津駅が見えてきます。
新秋津駅ホームから改札まで
武蔵野線は地下を走っているわけではありませんが、秋津近辺の地形は、武蔵野線の線路よりも高くなっていますので、新秋津駅を1階とすると、武蔵野線の線路は地下1階ということになります。JR武蔵野線を新秋津駅の1番ホームで降りても、2番ホームで降りても、エスカレーターなどで1階へのぼり、改札を出ます。JR新秋津駅の改札は1ヶ所ですから、ここまでは間違いようはありません。
(※注:写真16はたまたま撮影日がJR新秋津駅のエスカレーター工事中だったため、全員が階段を使っています)
新秋津駅改札から秋津駅改札へ
改札を出たら、左側の壁伝いに、左方向にUターンするイメージで移動してください。
通りの両側には商店が並んでいる道を、突き当たりで右折し(写真22)、すぐ次で左折してください(写真23)。しばらく行くと左前方に西武鉄道の秋津駅の南口が見えます(写真26)。
西武池袋線秋津駅 改札からホームへ
秋津駅は改札も線路も1階で、通りからも改札越しにホームや列車が見えるのが、新秋津駅との相違点です。
所沢・飯能・西武秩父方面へ行く場合は、秋津駅南口改札からそのまま目の前に1番ホームから乗ることができます。 池袋方面へ行く場合は改札通過後、2階の連絡通路から、反対側の2番ホームへまわってください。
以上、秋津から新秋津、新秋津から秋津の双方からの乗り換えを説明しましたが、その道順を覚えていなくても、駅から駅への人の流れに着目すれば、自ずと見えてきます。両駅の改札口を出た人の大半は、この乗り継ぎを使いますので、電車を降りた人の流れにそのままついて行けば、無難に乗り継ぎできる可能性は高いはずです。ただ、乗り継ぎしない人も一定割合いますので、目の前の人についていくのではなく、視野を広げて、全体の人の流れを見極めるようにしてください。