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SLパレオエクスプレスでの往復日帰り旅行

SLパレオエクスプレスを往復利用した場合

 秩父鉄道を走るSLパレオエクスプレスは、長瀞旅行、秩父旅行における重要な観光要素の一つです。

 SLパレオエクスプレスは毎日往復しているわけではなく、期間運行で、土日祝日と一部の平日に一日一往復するだけです。往復する時間帯は土日祝日と平日とで若干異なるものの、概ね次のとおりです。朝10時過ぎに熊谷駅を出発したSLパレオエクスプレスは、秩父の最奥の駅、三峰口駅で昼過ぎに折り返します。そして夕方16時過ぎに再び熊谷駅に戻ってきます。これは一種の日帰り旅行と言えるでしょう。

 SLパレオエクスプレスという観光電車を往復に使った、熊谷発の長瀞旅行、秩父旅行とも捉えられます。

往復でSLパレオエクスプレスを使うにしても、近い駅で降りた方が観光時間が増える

 SLパレオエクスプレスの停車駅は始発駅の熊谷駅と終点の三峰口駅を含め8駅あります。往復で乗車する場合、終点の三峰口駅まで乗って、折り返し戻るのも一つの方法です。その場合、SLパレオエクスプレスは12:50に三峰口に到着し、帰りの列車が発車時刻は14:03ですので1時間13分の間があります(平日ダイヤの場合は下り12:45三峰口駅着、上り14:00三峰口駅発で1時間15分)。ちょうどその時間にSLパレオエクスプレスの転車作業や整備作業が見学できます。

 もちろんそれも一つの旅行プランですが他にもSLパレオエクスプレスを往復利用した場合の旅行プランは考えることができます。

 往路の終点の三峰口よりも手前の駅で下車した場合、当然到着時刻が早く、帰りのSLパレオエクスプレスへの乗車時刻も遅くなります。下車から乗車までの時間は全て観光に充てられるとした場合、往路の始発の熊谷駅に近い駅で下車した方が観光に充てられる時間は長くなるということです。

復路のSLパレオエクスプレスに乗り遅れた場合

 SLパレオエクスプレスに乗る際はSL指定席券と乗車券を別々に買います。つまり、乗り遅れても損するのは、SL指定席券の片道あたり740円分だけです。

ちなみにSL指定席は、出発前であれば370円の払戻手数料を差し引いた残額370円を払い戻すことができますが、乗り遅れの場合払い戻しできません。

乗車券については、同じ区間であれば、当日の最終列車まで乗ることができます。普通列車でも急行列車でも構いません。

積極的に観光する場合、もし乗り遅れた場合のことも考え、それ以降の通常の電車のダイヤもあらかじめ調べて置いた方が良いと思います。もちろん、SLパレオエクスプレスのSL指定席券を買った以上絶対に乗りたい人も多いでしょうから、その場合は観光を早めに切り上げ、余裕ある行動をしましょう。

SLパレオエクスプレス往復利用での発車時刻の時間差-三峰口駅の場合

 始発の熊谷駅を朝10:10に発車したSLパレオエクスプレスは、昼12:50に終点の三峰口駅に到着します。

 そして同じ列車が向きを変え、上り列車として14:03三峰口駅を出発するのです。この1時間13分の間、SLパレオエクスプレスC 58363は、ただそこで待っているわけではありません。折り返し運転するためには、先頭で客車をけん引する蒸気機関車を180度回転して、今まで最後尾だった客車と連結する必要があります。

 SLパレオエクスプレスの蒸気機関車は客車を切り離した後少し移動し、前方にあるSL転車台に乗ります。蒸気機関車を乗せたSL転車台180度回転します。これが転車作業といいます。

 秩父鉄道三峰口駅からすぐ近くのSL転車台公園という場所から、三峰口駅到着から発車までの間に行われる転車作業、整備作業を見学することができます。

 三峰駅口の北側には荒川が流れており、白川橋を渡ったあたりは贄川(にえがわ)という名前の旧宿場町です。趣のある古風な街並みを散策できます。さらにここには秩父グラビティパークというアウトドアアクティビティ施設があります。

 しかし、SLパレオエクスプレスを往復で利用した場合、三峰口での猶予時間は1時間13分です。駅から離れて観光している余裕はあまりありません。

参考

SL転車台公園(SLてんしゃだいこうえん)

住所:埼玉県秩父市荒川白久1625

秩父鉄道三峰口駅に隣接した公園です。2019年に再整備され、SLパレオエクスプレスの転車作業・整備作業などを間近でみることができます。

秩父グラビティパーク

住所:玉県秩父市荒川贄川730−4

高度57mからのバンジージャンプやバンジーブランコをはじめ吊り橋・ジップラインなどを楽しめる2019年にオープンした注目の施設です。

ジオグラビティーパーク秩父 【キャニオンスイングとバンジージャンプ】ジオグラビティーパーク秩父

SLパレオエクスプレスの乗車すること自体を旅行の要素ととらえると、この日帰り旅行のプランでも十分なりたちますが、SLパレオエクスプレスの往復の乗車時間を単なる移動時間ととらえた場合、この日帰り旅行プランの実質観光時間は1時間13分となります。あまりにもものたりません。もう少し改善の余地はないか、次のページで考えてみます。

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