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土地勘が無い人でも安心な、ムーミンバレーパークのわかりやすい行き方

遠方から飛行機で羽田空港へ行き、そこからムーミンバレーパークへの行き方

 ムーミンバレーパークは埼玉県の旅行スポットの中でも、全国的に注目度が高い数少ない場所の一つです。ムーミンバレーパークは埼玉県の飯能市にあります。しかし、飯能市といっても首都圏に住んでいない方はピンと来ないようですし、人によっては埼玉の場所さえあやふやだったりします。

 道路地図や鉄道の路線図を見ると、ムーミンバレーパークのある飯能市へ行くルートはとてもたくさんあることに気づくと思います。

首都圏の交通網は非常に複雑です。首都圏に住んでいても、自分が生活する範囲以外まで覚えているという人はまれで、慣れない場所に行く際は「駅探」・「ヤフー乗換案内」・「ナビタイム」などの乗換案内サイトを使いながら、ようやくたどり着くという人がほとんどです。

ムーミンバレーパークができるまでは、首都圏に住んでいる人でさえ、ムーミンバレーパークの最寄駅の東飯能駅や飯能駅に旅行で来る人は稀でした。しかし秩父へ行く途中にあると説明すれば、首都圏在住の人であればイメージできるでしょう。しかし、遠方から来た旅行者が、まして関東の南の端にある羽田空港から、関東平野の北西端のムーミンバレーパークへの行き方をイメージするのは難しいでしょう。

 例えば、遠方から飛行機を使い羽田空港へ1泊2日でムーミンバレーパークに行くとなると、日程はかなり窮屈です。乗換案内サイトで、”羽田”-”飯能”と検索してもたくさんのルートが表示されます。安さ優先や乗換件数優先でルートをさがせば、確かに最適なルートはあるのですが、乗り継ぎで迷ったり、乗る電車を間違ったりすると大幅に時間をロスしてしまいます。

それでしたら、最初から最もわかりやすいルートを選んで、確実にムーミンバレーパークにたどり着くほうが良いと思います。このページで紹介する羽田空港からムーミンバレーパークへの行き方は最短ルートでないことは初めにお断りしておきます。しかし、それでも私は今回紹介するルートがもっとも確実でわかりやすい行き方だと思いますし、都会から徐々に森の中のムーミンバレーパークに近づいていることが実感できる、旅行らしい楽しみ方ができるルートでもあると思います。

 ムーミンバレーパークのチケットの買い方などはこちらを参照ください

ムーミンバレーパークのチケットについて

ムーミンバレーパーク
ムーミンバレーパーク

羽田空港からムーミンバレーパークの推奨ルート

羽田空港JR山手線→池袋駅→西武池袋線→飯能駅→バスorタクシーームーミンバレーパーク

  1. 羽田空港からモノレールでJR浜松町駅へ
  2. 浜松町駅からJR山の手線でJR池袋駅へ
  3. JR池袋駅から徒歩で西武池袋線池袋駅
  4. 西武池袋線 池袋駅から西武池袋線の電車「急行飯能行き」に乗る(約50分)
  5. 終点の飯能駅で下車。
  6. 飯能駅の北口よりバスまたはタクシーで商業施設「メッツァ入口」へ。
  7. メッツァの中に入り、ムーミンバレーパークまで徒歩
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羽田空港からモノレールでJR浜松町へ

 羽田空港は全国の空港からの路線が、最も多い空港です。自分がどこに住んでいるかにもよりますが、遠方からムーミンバレーパークを目指す場合、羽田空港への路線を選択するのが最も一般的と言えるでしょう。羽田空港は非常に大きな空港ですし、そこからムーミンバレーパークのある埼玉県へ向かうには様々な交通手段があります。飛行機を降り、手荷物受取場から到着ロビーへと出ます。初めて来た人であれば、あまりの広さに戸惑うと思います。

 羽田空港は第1ターミナル、第2ターミナル、第3(国際線)ターミナルと三つの建物があります。国内線の場合、このうち第1か第2ターミナルのいずれも1階の到着ロビーに出ることになります。空港のあちこちにモノレールを示す案内標識がでていますので、まずそれを見つけてください。各ターミナルそれぞれにモノレールの駅もありますが、どの駅から乗っても大丈夫です。モノレール以外にもバスや京急鉄道などで移動することもできますが、モノレールに乗るのが最も間違いが少ないと思います。

埼玉旅行アクセス情報その1:羽田空港からモノレールへ 

モノレールは下記の図の通り、第2ターミナル・第1ターミナル・新整備場・第3ターミナルの順で並んでおり、終点が浜松町です。どこから乗っても、浜松町行きに乗れば間違いありません。

京急電鉄で品川までという方法もありますが、品川駅は大きな駅のためわかりずらく、浜松町駅はコンパクトな駅で、山手線と京浜東北線しか通ってないため、シンプルで乗り継ぎもわかりやすいでしょう。

モノレール浜松町駅からJR浜松町駅へ

 モノレール浜松町駅の改札を出て、JR浜松町駅の改札へは案内表示が十分になされていますので、表示通りに行けば迷うことはほとんどないでしょう。

埼玉旅行アクセス情報その2:モノレール浜松町駅からJR浜松町駅へ 埼玉旅行アクセス情報その3:JR浜松町駅からJR池袋駅へ

JR浜松町駅の改札を入るとホームが4つあります。このうち2番ホームの山手線内回り(東京・上野・池袋方面)の電車に乗りましょう。1番ホームを走る京浜東北線は、田端駅までは並走しているのですが、池袋駅に行くには、田端までの途中駅で、結局山手線に乗り換える必要があります。それでしたら初めから山手線に乗った方が着実な方法だと思います。

3番ホームの山手線外回り(品川・渋谷・新宿)方面に乗ってしまっても問題ありません。2番ホームの内回りで池袋に行った場合、所要時間は32分程ですが、3番ホームの山手線外回りの所要時間は37分程で、5分程度遅くなるだけです。


JR池袋駅駅から西武池袋線の池袋駅の乗り換え

JR池袋駅は大きな駅なので初めての人はわかりずらいと思います。今回のルートでの最も難しい部分だと思います。

埼玉旅行アクセス情報その4:JR池袋駅から西武池袋線池袋駅へ

各改札にいる駅員か、みどりの窓口で「西武池袋線の改札はどこですか」と聞けばすぐ教えてくれると思いますので、それが一番手っ取り早いかもしれません。

池袋駅の構内図

構内図の左下部分が西武池袋線の改札です。JR池袋駅で電車を降りると、駅の大部分は線路のしたの地下にあります。南改札を出て、南通路を通って行くのが一番わかりやすいのですが、他の改札から出ても線路に平行する通路で繋がっているので問題ありません。ただメトロポリタン改札だけは、全く違う方向なので出ないようにしてください。

西武池袋線は特急、急行、快速、準急などいろいろな種類があってどれに乗ってよいか迷うと思います。

西武池袋線の池袋駅での電車の乗り方

おすすめの電車は「急行飯能行き」または話題の新型特急「ラビュー」

特急のみが追加料金があり、それ以外は全て同料金です。

 特急料金がかからず50分程で飯能まで行け、終点なので乗り過ごしもない「急行飯能行き」という列車が1時間に2~3本でており、これに乗るのが一番間違いなくお勧めします。池袋から飯能までは片道運賃490円です。

 ムーミンバレーパークへの移動のことだけを考えれば、この急行飯能行で十分なのですが、快適性を求めるならラビューも捨てがたい選択肢です。ラビューとは2019年に西武鉄道が社運をかけて新規導入した新型車両のことです。

 西武池袋始発の特急は「ちちぶ号」「むさし号」「ドーム号」の3種類あり、いずれも新型車両「ラビュー」が使用されています。このうちムーミンバレーパークのある飯能駅で停車するのは「ちちぶ号」「むさし号」の2種類です。前述の急行の場合、飯能までの乗車時間は50分程でしたが、特急利用の場合は40分程で、10分程度短縮できます。特急料金は片道500円で、運賃と合わせ990円で乗ることができます。

 ここに挙げた以外にも準急や快速も飯能行きがあり、それらを利用しても全く問題ありません。各駅列車については極端に時間がかかるうえ、飯能まで到達する列車が少なく、結局別の列車に乗り換えることになるため、初めから乗車しないほうが無難でしょう。

飯能駅からムーミンバレーパークへ

飯能駅は北口を出て、一番手前のバス停が「メッツァ(=ムーミンバレーパーク)」行

 飯能駅は西武池袋線の終点であり、そこから西武秩父線へと切り替わる重要な駅ですが、駅舎の作りは非常にオーソドックスでわかりやすくできています。特急、在来線ともホームは一階で2階に改札階があります。改札を出て、右手が南口、左手が北口です。ムーミンバレーパークへの案内表示も多く、北口まで問題なく行けると思います。バス停の表記はムーミンバレーパークではなく、全て「メッツァ」表記で統一されています。

 飯能駅北口を出るとすぐロータリーが現れます。バス乗り場は3つありますが、メッツァ(=ムーミンバレーパーク)行きのバスやメッツァを経由するバスは全て「1番のりば」からとなります。「1番のりば」のバスにのれば、必ずメッツァには停車します。つまり飯能駅北口から出て、一番手前のバス停で待っていれば良いということです。

飯能駅北口からメッツァへのバス運賃は片道大人200円、小人100円

飯能駅
飯能駅
飯能駅北口バス1番のりば
飯能駅北口バスのりば
飯能駅北口1番のりば

飯能駅の北口をでるとバス乗り場があり1番のりばのメッツァ行に乗れば直接行くことができますが、本数はそれほど多くありません。土日は10分間隔くらいでありますが、平日は1時間に3から4本程度です。

 バスでも構いませんが、手っ取り早く向かうならタクシーが間違いないでしょう。料金は1200円程度です。バス停のとなりにタクシーのりばがあり、タクシーの量は比較的多いため、回転は比較的良いといえるでしょう。

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「ムーミンバレーパークおでかけパス」とは

 以上の説明では、池袋から飯能までの西武池袋線の運賃と、飯能からのバス代を個別に買うことを前提としましたが、西武鉄道が販売している「ムーミンパークおでかけパス」を利用すると、池袋からの鉄道・バスとムーミンバレーパークのチケットを一括して買うことができます。

 具体的には、ムーミンバレーパークおでかけパスは以下のチケットが含まれます。

  • ムーミンバレーパーク1DAYパス
  • 西武鉄道全線(多摩川線を除く)1日乗り降り自由の乗車券
  • 飯能駅北口からメッツァまでのバス往復乗車券

2023年に入り、「ムーミンバレーパークおでかけパス」の仕様変更がありました。

おおまかにいうと、2022年度の仕様では、第一期と第二期のそれぞれ約2か月間、計約4か月間の期間限定販売で、第一期が大人3700円、第二期が4300円でした。このページで前回紹介した際は、第一期の3700円であればお得感はあるが、第二期4300円ではそれほどでもないというような評価をしました。

 「ムーミンバレーパークおでかけパス」は2023年から通年で購入可能になり、発売金額は一律大人(中学生以上)4100円、小児(小学生)2400円になりました。この金額を評価するには、まずムーミンバレーパークの料金が400円値上がりしたことを考慮する必要があります。(子供は200円の値上がり)

 「ムーミンバレーパークお出かけパス」の4100円からムーミンバレーパークの値上がり分400円を引いた場合、3700円となりますので、2022年度の第一期と等しくなります。一見すると2022年度の第一期と第二期の中間の値段を選んだように感じますが、実質は第一期にあわせていますので、間違いなくお得です。

 前回紹介したときに、私がおすすめするのに消極的だった理由は、ムーミンバレーパークを利用する当日、西武鉄道の駅窓口で買わなければならないという制限があったからです。遠方からの旅行者にとって、利用当日に見知らぬ駅の窓口で、入場も交通もすべてをゆだねるチケットを購入するのは不安以外のなにものでもありません。

 2023年版の「ムーミンバレーパークおでかけパス」は逆に、駅で買うことができなくなりました。

「ムーミンバレーパークおでかけパス」のチケットは全てデジタル(QRコード)で、スマートフォンが必要になりました。スマートフォンが無い人は「ムーミンバレーパークおでかけパス」を買えなくなったということです。

 今回の変更による大きなメリットは、利用日の一か月前から購入可能という点です。「ムーミンバレーパークおでかけパス」を使わない場合でも、ムーミンバレーパークの事前予約または、窓口で当日券を買う手間はかかります。ムーミンバレーパークおでかけパスを事前購入することによって、ムーミンバレーパーク1DAYチケットも鉄道・バスの乗車券も買う手間が省けます。遠方からの旅行者の場合、それ以外に航空券や新幹線、ホテルなどの予約も必要ですから、直前にバタバタとはしたくないと思います。旅行の一か月前から可能ということであれば、忙しい人でも、ある程度余裕をもって購入できるでしょう。

 ただ、購入方法は非常に特殊で、「Emot」というスマートフォンのみでアクセスできるチケットサービスに登録し、その中から「ムーミンバレーパークおでかけパス」を探し、購入しなければならないという、システムになりました。このシステムは主催者である西武鉄道にとっては大変便利で確実な手段であり、それが価格の実質値下げに踏み切れた要因だと思います。購入者にとっては、多少戸惑いもあるかもしれませんが、一度購入してしまえば、あとは便利で安全安心なシステムです。

 このページはムーミンバレーパークへの行き方を解説するのが趣旨ですので、その「Emot」の使用手順までをここで紹介するわけには行きません。改めて別ページで紹介します。

 「ムーミンバレーパークおでかけパス」は西武鉄道の1日乗車券が含まれますから、池袋ー飯能の往復だけではなく、ムーミンバレーパークへ行く前後に埼玉の他の観光地へ移動することもできます。といっても、実際にはムーミンバレーパークやメッツァビレッジを一巡し、飯能とムーミンバレーパークの往復時間もかかりますから、それほど時間はありません。ムーミンバレーパークは10時開園ですので、池袋を早朝に出発し、夜遅くまで行動すれば、かなり効果的に使うことは可能です。飯能市手前の所沢から、西武新宿線の終点「本川越駅(ほんかわごええき)」や飯能から西武秩父線の終点「西武秩父駅(せいぶちちぶえき)」は候補となりますが、早朝や夜間に入れる旅行スポットは限られますので、旅行プランを作るのは、なかなか頭を使う作業になります。西武秩父線の各駅からハイキングを交えたルートであれば、それなりに充実したものになりそうですが、ハイキングであれば遅くとも日が落ちるまでに終えるべきですので、そう遠くへは行けません。ぱっと思いつくものとして、飯能の2つ隣の「高麗駅(こまえき)」から巾着田周辺のハイキングであれば、ムーミンバレーパークの前後に入れても問題ないと思います。その他、ムーミンバレーパークおでかけパスを利用したいくつかの旅行プランが考えられますが、今回のテーマからは外れるので、別の機会に紹介したいと思います。

まとめ

 旅行する際、どうしてもまず金額などに目を奪われがちですが、電車賃などで節約してもせいぜい数百円などです。旅行を楽しむということを主眼に置いた場合、移動の際の無駄なストレスは避けたいものです。

 今回は羽田空港からムーミンバレーパークへの行き方を説明しましたが、この行き方は埼玉県の他の旅行スポットへ行く場合も基本になります。ムーミンバレーパークのある飯能駅や東飯能駅からは、秩父方面や寄居方面への移動も容易ですし、途中の池袋駅は東京都に属しますが、埼玉旅行の拠点となる駅です。池袋から出る西武豊島線の終点「豊島園駅」には、2023年6月、ハリーポッターのテーマパーク「スタジオツアー東京メイキングオブハリーポッター」がオープンしました。西武豊島線は西武池袋線と別路線とはいえ、両線の分岐点「練馬駅」から1駅ですので、今回のルートの途中にあるといっても良い場所です。ハリーポッターテーマパークは30分刻みの完全予約制ですので、チケットのとれた時間帯にもよりますが、ハリーポッターテーマパークとムーミンバレーパークを同じ日に訪れることも十分可能です。ハリーポッターテーマパークに行く場合は、池袋から豊島園行の普通列車で行くか、西武池袋線の練馬駅で乗り換えかのいずれかです。ムーミンバレーパークからハリーポッターテーマパークに行く場合は、飯能ー(西武池袋線)ー練馬ー(西武豊島線)ー豊島園の順で行きますが、特急や急行は乗換駅の練馬では停車しませんので、快速か準急などを使ってください。

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