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長瀞で最もおすすめの旅館:長生館

 旅館・ホテルだけではなく、観光地、交通手段などもあてはまりますが、不特定多数の人に対し最もおすすめのものを決めるのは難しいことです。個人に対しておすすめするのであれば、その人の趣味嗜好、年代、職業、性格などを頼りに、それらしいおすすめを決めることはできます。WEBの場合、これを読んでいる人がどのような人か全くわかりませんから、どうしても独断で決めるしかありません。そうとはいえ、最もおすすめのものを一つだけ選ぶのは迷うものです。旅館・ホテルにはそれぞれにアピールポイントがあり、価格重視か、食事重視か、交通の利便性重視かなど選ぶ基準は多岐にわたります。それらの一つの基準に基づいて選ぶならともかく、総合的に独断で選ぶというのは非常に難しいことです。

 しかし、長瀞(ながとろ)の旅館ということであれば、私はほとんど迷うことはありませんでした。長瀞駅から徒歩3分、国指定天然記念物名勝「長瀞」を臨む立地にある、この長生館を最もおすすめの旅館とします。

花のおもてなし 長生館

名称:花のおもてなし 長生館 はなのおもてなし ちょうせいかん

住所:埼玉県秩父郡長瀞町長瀞449

最寄駅:秩父鉄道 長瀞駅(ながとろえき)徒歩3分

チェックイン:15:00

チェックアウト:10:00

クレジットカード決済:VISA、master、JCB、UC、DC、AMEX、セゾン等

室数:22室(内1室は個室露天風呂付)

大浴場地下1階:チェックイン~24:00 翌朝6:00~8:30 露天風呂あり

食事:いろり庵花水木、レストラン岩ざくら

室内設備:無料WIFI、空気清浄機、金庫、テレビ、ドライヤー等

施設:エレベーター、大広間、会議室、庭園、レストラン(和食・洋食)・流しそうめん(夏季)等

駐車場:2か所(旅館前20台、旅館近く30台の合計50台)

長生館のおすすめポイント

名勝に囲まれた抜群のロケーション

 まず最も重要なのが、長瀞観光のうえでこれ以上望めないようなロケーションです。冒頭にもお伝えした通り長生館(ちょうせいかん)は、長瀞観光の中心駅である長瀞駅から徒歩3分の場所にあります。そして国指定天然記念物の名勝「長瀞岩畳」に面した高台に建っており、長瀞を舟で下るアクティビティ、ライン下りの船着き場が長生館の目の前にあります。また長瀞駅と長瀞岩畳の間は、長瀞岩畳商店街という、長瀞で最も観光客で賑わうストリートでつながれていますが、長生館から長瀞岩畳商店街へは徒歩1分とかかりません。

長瀞岩畳

 上の写真で、長生館の背後に佇むのは宝登山(ほどさん)と呼ばれる山です。宝登山は標高497mの小さな山ですが、古くから名山として知られ、麓の「宝登山神社も、秩父の「秩父神社」「三峯神社」とともに秩父三社の一つとされています。宝登山はハイキングコースの他、山麓より山頂までロープウェイがあります。山頂付近からの景観もさることながら、小動物園や季節の花々目当てに訪れる人が多く、特に有名なのが冬に黄色の花を咲かすロウバイです。

長瀞のロープウェイ

旅館でありながらオールインワンの充実した設備

 長生館は外観、特に駅方面から来た場合、それほど大きく見えず、ごく普通の旅館のように見えます。入口から館内に入っても和風の旅館そのものです。規模・設備をよくよく見ると、他の埼玉県の旅館とは比較にならず、むしろホテルと比較すべき充実度です。長生館は決して高級旅館というわけではありません。料金も比較的リーズナブルで、個室にぜいを尽くした近年よく見られるのプレミアム旅館などといったものとは方向性が違います。

 長生館の個室は、どちらかというとシンプルといえますが、全室バス・トイレ・バルコニー(露天風呂個室のある101号室のみはバルコニーなし)・冷暖房完備というホテル並みの居住性と全室が長瀞ビューというのがポイントです。

 全22室の客室のうち、1階の一番奥の1室は、客室露天風呂とシャワー室がついた14畳の広さの特別室です。2階に20畳特別室が1室、その隣のツインルームの洋室と、2階の反対端の16畳の和室、以上4部屋が間取りが異なります。残り18室は1階が12畳和室、2階畳和室に統一されています。

 1階には客室の他、ロビー、売店、レストラン、食事処、大広間などがあり、2階は客室の他、大会議場・小会議場、カラオケルームがあります。大浴場と露天風呂、入浴後の休憩場所が地下1階という全体の構成です。地下といっても、長瀞に面した側とは高低差がありますから、露天風呂から長瀞を見下ろすことができます。

 それぞれの施設の規模は秩父などの代表的なオールインワン型のホテルなどと比べると大きくはありませんが、客室数22室、総収容120名であることを考慮すれば十分すぎる設備といえます。ホテル的な要素を取り入れながらも、和風旅館としての雰囲気、情緒を決してそこなわず、安っぽくならない点はとても評価できます。

大手旅行会社のパッケージツアーに長年選ばれている旅館

 大手旅行会社は宿泊施設のセレクトショップのようなもので、一定の水準を満たしていると判断した宿泊施設しかパッケージツアーに組み入れることをしません。大手旅行会社に選定されることは、大資本のホテルなどにとっては、そう難しいことではありません。しかし、個人経営などが多い旅館においては、相当にハードルが高いものです。有名観光地にある伝統ある旅館であっても、選ばれないことは多々あります。まず、旅館であってもそれなりの客室数と収容力が必要で、その在庫管理を完璧にしている必要があります。ダブルブッキングなどで入れなかったというようなことがあっては問題外です。季節や曜日による料金設定などに間違いがあってもいけません。さらに旅行会社との頻繁な連絡や、多大な事務処理も発生します。

 長生館は秩父鉄道が長瀞まで延長して間もない、大正元年創業の老舗旅館です。埼玉県には同程度の歴史を持つ旅館は数多くありますが、その多くは、従業員も少ない小規模な旅館・民宿のため、大手旅行会社が望むレベルに達することはできません。その点、長生館の経営力・事務処理能力はおそるべき水準といえます。長生館が取引あるのは、それらの大手旅行会社だけではなく、じゃらん・楽天トラベルなどのOTAとも取引があります。長生館の自社ホームページは、この規模の旅館としては目を見張るものがあります。SNSでの情報発信もおこなっており、それらの活動を総合的に見ても大手ホテルと全く遜色ありません。多数の従業員をかかえる大規模ホテルや、チェーン経営の旅館などを除き、一つの中規模の旅館のみの経営で、これほど情報発信、集客、予約までを完璧にこなしている旅館は一握りといえます。

 事務処理力などというものは、宿泊客にはいっけん関係ないもののようにも見えますが、トラブルなく安心して宿泊するためには軽視できない点です。ホテル・旅館はその施設・設備だけではなく、そこで働く人の力が重要です。長生館は施設面で抜きんでた旅館というだけではなく、随所に人の力の高さが垣間見えます。事務処理力・接遇力・ホスピタリティなど、どれをとっても優れているのは間違いないでしょう。こららのデータに現れない部分も大手旅行会社は評価します。個人旅行者がホテル・旅館を選ぶ場合、どうしても価格や施設の写真などだけで判断してしまいがちです。そこで迷った際には、大手旅行会社のパンフレットに掲載されているかどうかということを一度調べてみるのも手段の一つです。

 長生館は長瀞の最も便利な場所にあり、景観が良いことは誰もが気付くことです。しかしそれだけではなく、宿泊施設としての基本能力・総合力も非常に高いということが、この節で強調しておきたい部分です。風呂は温泉ではなく、全国の有名旅館と比較すると個性が足りないように見えるかもしれませんが、実力は十分です。有名旅館特有の敷居の高さのようなものがない分、よりリラックスして時間を過ごせるかもしれません。

長瀞の旅館「長生館」の予約サイトの選び方

 長生館(ちょうせいかん)は前節で述べた通り、旅館としては群を抜いて事務処理の能力が高く、予約に関しても多様な手段をとることができます。電話・ファックスでの受付もできますが、電話・ファックス予約はどれほど事務処理能力が高いホテルや旅館でも、言い間違いや聞き違いなどで、意図が伝わらないことがあり得ます。WEB環境があれば、WEBでの予約が最も間違いない予約方法です。

旅行と予約についての総括

2023年時点で長生館を予約できるサイト

 ・旅行会社 3社(JTB近畿日本ツーリスト日本旅行

 ・OTA 4社 (るるぶじゃらん楽天トラベルRelux

 ・長生館 公式サイト

 長生館は自社サイトのホームページでの予約の他、旅行会社・OTAでのWEB予約に対応しています。確実性や信頼度、操作性から本線となるのは大手旅行会社3社(JTB・近畿日本ツーリスト・日本旅行)のサイトです。OTAも大手企業が運営していますので、もちろん信頼性は高いのですが、「じゃらん」「楽天トラベル」は情報量が多すぎてやや見ずらく、「るるぶ」「RELAX」はシンプルですが、絞り込み機能が若干使いづらい気がします。

 長瀞(ながとろ)の長生館の予約については、各サイトによって宿泊プラン・料金体系に基本的には違いがありません。旅行会社もOTAも全く同じ料金体系です。ただ、各社ごとに1%程度のポイントがありますので、自分の集めているポイントでサイトを選ぶのも一つの手段です。以上の8サイトの中で「日本旅行」のみは宿泊プランを絞っていますので、非常にシンプルで選びやすいと思います。ただ日本旅行のサイトでは、1名1室プランがなく、予約できるのは2名からとなっています。

 「るるぶ」はJTB系列のOTAですが、1%のJTBポイントがもらえる他、トリップアドバイザーというサイトでクーポンコードをもらえ。それを使うと「るるぶ」からの予約が最安値です。しかし、値引き金額はわずか数百円で、手続きも煩雑なためここでは紹介しません。全社同一料金と考えても差し支えないでしょう。

 宿泊プランページの操作性でいうと、個人的には近畿日本ツーリストが最も使い勝手が良いと思います。情報量も必要十分で、ページの左側に絞り込み検索があり、条件設定が非常にわかりやすいのが特徴です。

長瀞の最推奨旅館「長生館」へのアクセス

長瀞駅から長生館のアクセス

 秩父鉄道の長瀞駅(ながとろえき)から長生館(ちょうせいかん)へは徒歩3分、急げば2分で着く距離ですので、旅館の場所さえ確認すれば大丈夫でしょう。長瀞駅は小さな駅で、出口は一つしかありません。駅を背にして左手に踏み切りがありますので、それを渡ります。電車の本数も少ないので、踏切はほとんど上がっていますが、念のため左右確認し渡りましょう。

長瀞駅から長生館へのアクセス
図1:長瀞駅から長生館へのアクセス(出典:国土地理院 編集:Snowstage)

 線路を渡ったあと、右斜め前方向に岩畳商店街が続き、商店街から長生館へ行くこともできますが、図1の通り左斜め前の道を進んだ方がわかりやすいと思います。その道のつきあたりが長生館です。

長生館入口
長生館入口

長瀞までの経路 

 長瀞までの経路は以下リンクを参照してください。羽田空港から長瀞への交通手段の組み合わせは非常に多く、中には下記で紹介したルートよりも短時間で行けるものもあります。しかし、今回も多少の時短や交通費の節約よりもわかりやすさを優先しました。

 車で旅行する場合、心配なのは観光している間の駐車場だと思いますが、幸い長瀞には各所に駐車場が充実しており、超繁忙期を除き、全く車が止める場所がないという心配はあまりいりません。長生館も駐車場は広く、宿泊者の停める場所がないという話は一度も聞いたことがありません。しかもチェックイン前、チェックアウト後の駐車もOKということになっています。つまり長生館に宿泊すれば、計2日間は車を旅館の駐車場に停めたまま、徒歩などで観光することも可能ということになります。

羽田空港から長瀞へ 長瀞へのアクセス2:関越自動車道から長瀞へ

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