身内の不幸などで、急に航空券が必要になった場合
身内の不幸や急な出張など、緊急の用件でとつぜんに航空券が必要になった場合、どうすればよいでしょうか。
緊急なときほど、どうしても慌ててしまい、近所の旅行会社にかけこんだり、電話帳で大手の旅行会社を探してしまうというのはよくあることです。
緊急な用件は、必ずしも落ち着いて探すことができる環境にいられるとは限りません。電車の中であったり、商談中であったり、飲み会の途中であったりとさまざまです。
そのため結果的に安い航空券はみつからず、泣く泣く一番高い普通運賃で乗ってしまうというのはケースが多いのが実際です。
結論から言うと、大手旅行会社や町に店舗を構えている旅行会社などは緊急の国内格安航空券は得意ではないことが多いのです。
緊急の国内格安航空券は株主優待券利用の航空券
航空券は原則として、当日翌日などの緊急予約は一番高い普通運賃となります。(ANAでいうとフレックス運賃に該当します。)
ANAやJALなどのホームページを見ると、わかると思いますが、羽田大阪、羽田広島などの新幹線競合路線やLCC競合路線を除き、安い運賃が株主優待運賃しかなくなります。
近くに金券ショップ等があれば、株主優待券を入手し、この株主優待運賃を利用できます。つまり、株主優待券の購入費用プラス株主優待運賃が緊急の場合の一つの方法です。
もう一つは、国内格安航空券を扱っている旅行会社で購入する方法です。この場合、ANA やJALの株主優待運賃と株主優待券の仕入れ値と旅行会社の手数料込みの金額となります。
緊急の場合、国内格安航空券はどこで買えばよいでしょうか?
この株主優待利用の航空券は、大手旅行会社よりも、むしろ国内格安航空券専業の中小旅行会社が得意としてます。株主優待券を大量に仕入れて発券するため、顧客自身が金券ショップで株主優待券を買って乗るよりも安くなるケースも多いです。
使用期限が1年で、相場変動するため、取り扱いが難しく、大手旅行会社がなかなか真似ができないのです。
小回りの聞く国内格安航空券専業の中小旅行会社の独壇場のようになっています。
例を挙げれば以下のような旅行会社があります。
- スカイ・シー格安航空券モール
(スカイ・シー株式会社 東京都知事登録旅行業第3-6408号) - NCS
(株式会社エアートーヨー 観光庁長官登録旅行業 第1663号) - 国内格安航空券 スカイチケット
(株式会社アドベンチャー 観光庁長官登録旅行業第2035号) - エアブックマーク
(株式会社リンクオブマインド 大阪府知事登録旅行業第2-2625号) - ena国内航空券予約
(エアプラス株式会社 観光庁長官登録旅行業第1833号)
上記は国内格安航空券を扱っている旅行会社の中でも比較的規模の大きなところなので、安心して利用できると思います。
国内格安航空券の旅行会社の選び方
上で説明しましたとおり、株主優待券の仕入れ値は相場変動するため、日々料金が変動します。とは言え数日単位で大きく上下するということはほとんどありません。国内格安航空券専門の旅行会社は、各社の仕入れ状況に応じて、チケットの料金も日々上げたり、下げたりを繰り返しています。
もっとも安い旅行会社に顧客が集中する傾向にあるため、各社はなるべく安い値段をつけようと、競争しています。
航空券を単体で販売する場合、旅行業以外でも法律的には認められており、旅行業者ではない会社が旅行業者のような体裁で販売しているところもたくさんあります。旅行業者ではなくても、きちんと販売しているサイトもたくさんあるのですが、次のような点から私は旅行業登録している業者をおすすめします。
まず旅行業登録しているということは、観光庁あるいは都道府県にその企業は基準資産を上回っていることを保証されています。簡単にいうと、代金を払ったあとに持ち逃げされて飛行機に乗れなかったというリスクは無いということです。
次にトラブルや変更などの問い合わせ時に、旅行業者の方が適切な回答を得やすいということです。まず、旅行業者は登録時に事故処理体制を報告しており、万が一のトラブルに適切に対処できるような体制になっています。
旅行業者ではないチケット販売サイトは、問い合わせても業務知識が不足していると思われる場合が多く見られます。航空機の欠航や、自己都合による変更、キャンセル時の対応など、航空券の販売には様々な複雑なケースがありますので、スタッフに十分な業務知識があるというのが最低限の選択の基準となるでしょう。
緊急の場合、悠長に何十社も比較している時間はありませんから、ある程度納得する金額のチケットがあれば、それに決めてしまった方が良いと思います。迷っている内に、満席になって買えなかったということになっては元も子もありませんので。同時期の株主優待券の仕入れ値は各社それほど違うわけは無いですので、価格が何千円も違うということはまずありません。
上で紹介したサイトのような旅行会社が国内格安航空券を扱っているサイトであれば、搭乗する時期によって多少の金額の差はあれ、どこでかっても間違いはないでしょう。
【補足】間違って普通運賃のチケットを買わないようにしてください。
念のため注意しておきますが、国内格安航空券を取り扱っている旅行業者であっても、価格の高い普通運賃のチケットも取り扱っています。なぜかというと、稀ではありますが株主優待運賃よりも高い普通運賃で搭乗したいというニーズも存在するからです。
一例をあげると、会社の経費であとでチケット代を清算できるような人の中には、価格にこだわらない人もいます。普通運賃はマイレージが高いなどのメリットもあるため、普通運賃で買いたいという人もいるのです。
必ず購入前には価格と運賃の種類を確認しましょう。